『役行者石像』(資料集 出版予定)

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はじめに

大和の国 大峯山に登った私が、何故か役行者に興味を覚え、所々に祀られているのは、我々日本人に内在する神仏と原始信仰による複合した心情があるのでは、と気付き、書物を繙くと、多種多様な伝承となり、日本人の集合無意識の集積となっている。それは一言すれば「神仏習合」であり、我国の信仰における宗教観の流れであろう。

 平成十六年(六十歳)を調査の始めとして、自分なりに活動していたが、その石像は多数存在し、一個人の成せる事ではない。その後芦田成人氏が継続して下さり、二十年を一区切りとして、不完全・不備であるが、現状の記録として残す事になった。この思い付きの調査がここまで来られたのは、石川智彦先生の励ましが目に見えぬ力で背中を押して下さったのと、友人から折に触れご教示をいただいた事にもよる。  

大峯・役行者大好き人間は、日本人の一つの男の類型でもあり、日本宗教の宗派を越える国民性の顕現であるのかもしれない。

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このブログの著者

昭和19年(1944年)3月24日、大阪府枚方市生まれ。平成の御代、大峯山登拝修行に専念し、75歳で引退。令和元年(2019年)に自身の修験と法螺にまつわる手記をまとめた著書【平成の大峯山】を出版。現在は法螺貝と蘭と酒を愛す毎日。ただいま役行者石像の研究に没頭し、研究成果の出版本を準備中。

法螺貝研究所
〒564-0061 吹田市円山町5-3
TEL.06-6386-6500
メール:hira_hira@iris.eonet.ne.jp

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