竜王山宝池寺の記 令和3年4月吉日

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竜王山宝池寺

邂逅(かいこう)せり

 我が国、山上、山中にある寺社多し、古来神社は山を背にして創設、山すなわち神奈備なり。柳田民俗学においては、我々の祖先の座す所にて、大自然は信仰の対象ともなれり。

 令和に至りて、偶然にも茨木市竜王山宝池寺住職中川龍伽師が令和2年の大祭の案内を路上に掲示中 に邂逅(かいこう)せり。

 平成より令和に至り、我国の民俗・伝統は時の流れ、特に近時激変の感あり。これ時勢か。「不易流行」と言えども、変わらぬ(変えられぬ)我国の倫理・価値観・信仰あり。

 小生、耳順(じじゅん)の年(60歳)より山中、役行者(修験道開祖)の石像を探して徘徊、抖擻(とそう)せしに、山中の社寺・祠・石碑・石仏等草深く、忘れ去られし感あり。

竜王山・宝池寺に御縁を得た

 75歳を一区切りとして大和の国大峯山を引退せしより、近き所に晩年の活動の場あれかし、と日々心していたが、前述のごとく、竜王山・宝池寺に御縁を得た。

 竜王山は茨木の著名なる山、頂上には立派な展望台あり、往年、宝池寺には近在の方々の来駕(らいが)しきりであったであろう。されど、時流れて、護持されし講や信者の減少・消滅で、地元のご助力もさることながら、管理・維持が十分でなく、先般の台風や人の出入の少なき故の老朽等、整備の必要を感じるのは小生のみではなかろう。

 ハイキングは神仏詣ではないが、山や社寺の歴史・祖先の遺物を実際にみて学ぶ事は有益であると考える。

 私事ながら、昨年は足不調、今春快復か、この一文を記して、同行・知己・心を同じくする人々に伝え、醍醐寺出身・修験の道にも造詣深き女性住職龍伽師を支えんとする所存である。各位の暖かきご理解・ご助力を懇願する次第である。

同感の諸氏の力添えを望む

 愚生、及ばずながら、何かお役に立てればと、体が元気な間は時折境内整備等に奉仕したいと思う。山中での作務は老生の健康を保ち、神仏への御縁も又ありがたし。同感の諸氏の力添えを望む、又竜王山展望台は法螺の練習地として最高なり、同好の士集いて精進する事も又楽しからずや。

        喜寿の講釈・法螺好き男    
        役行者石像調査研究
        平田 蘭酔

【追記】

  〇住職は土、日に在往

  〇竜王山(508m)の頂上附近に宝池寺あり、車道は忍頂寺より宝池寺の下までありますが、そこの駐車場に駐車(それ以上は急坂で境内にスペース少ない)

  〇忍頂寺小学校より上方、山へ上る道の右側に広い駐車可能な場所あり、ここに駐車して、山道を約150m上り忍頂寺の入口よりすぐ上の(標示あり)右側に旧道を上って下さい。(近道約15~20分)

  〇法螺の同好者来訪歓迎

(法螺貝研究所 平田 蘭酔 吹田市TEL.06-6386-6500)

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このブログの著者

昭和19年(1944年)3月24日、大阪府枚方市生まれ。平成の御代、大峯山登拝修行に専念し、75歳で引退。令和元年(2019年)に自身の修験と法螺にまつわる手記をまとめた著書【平成の大峯山】を出版。現在は法螺貝と蘭と酒を愛す毎日。ただいま役行者石像の研究に没頭し、研究成果の出版本を準備中。

法螺貝研究所
〒564-0061 吹田市円山町5-3
TEL.06-6386-6500
メール:hira_hira@iris.eonet.ne.jp

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